業務内容
■仕事内容
・FTQCアーキテクチャ実装のためのIR(中間表現)、ISA(命令セットアーキテクチャ)、変換・最適化パスの設計開発
・QURI SDK(量子アプリケーション開発基盤)におけるトランスパイラ/コンパイラ機能の設計・実装
・ユーザー向け量子プログラミング言語の設計開発
・ハードウェア/アーキテクチャ依存のノイズモデルを活かした性能評価機能の実装
・研究者・開発者との協働による仕様検討と性能チューニング
■量子コンピュータとは
量子コンピュータはその飛躍的な計算性能により、従来は想像しかできなかったことを可能とし、未来社会を形作るエマージング技術として注目されています。その実現には様々な技術開発が必要となりますが、ここ数年の技術的進展により「夢の量子コンピュータ」の実現は現実味を帯び、量子産業は大きな転換期を迎えています。こうした中、産業界においても量子技術の具体的な応用検討が本格化しています。
■QunaSysとは
量子コンピュータの実用化にはハードウェアの進展が必須ですが、本当に使える技術にするためには、アルゴリズムやソフトウェアの進歩が不可欠です。QunaSysは「量子コンピュータが産業に貢献する未来へ。」をミッションとして、量子コンピュータの性能を最大限に引き出すためのアルゴリズムやソフトウェアを開発しており、量子コンピュータの社会実装に貢献します。
量子コンピュータの実用化は、NISQ(誤り訂正機能を持たない小中規模の量子コンピュータ)からEarly-FTQC(初期的な誤り耐性量子コンピュータ)そして本格的なFTQC(誤り耐性量子コンピュータ)へと移行しつつあります。そうした中、QunaSysは、産業界の現実課題に即して、アルゴリズム/アーキテクチャ/ハードウェア横断的に、アプリケーションの性能評価を行い、開発を加速するソフトウェア開発基盤を開発・提供しています。
■募集の背景
本格的なFTQCの実現に向けて、量子ハードウェアと、それに適したアーキテクチャに対応するコンパイラ基盤の重要性が高まっています。
QunaSysでは、FTQCを実機上で実現するために不可欠な量子コンパイラの開発を強化するとともに、ユーザーが定義した量子アルゴリズムを各種アーキテクチャにマッピングし、性能評価を行うQURI SDKへの統合を進めています。これにより、複雑化する量子アプリケーション開発において、より高いユーザー価値の提供を目指します。
今回の募集では、そうした取り組みを支えるIR(中間表現)、ISA(命令セットアーキテクチャ)、変換・最適化パスの開発に携わるエンジニアを求めています。
■仕事の魅力
・黎明期から次世代コンパイラを創る経験。Early-FTQC/FTQCを見据えた基盤技術に関われる数少ない機会
・技術の中核に深く携われる。量子アルゴリズムとハードウェアの両面を理解し、性能を最大限に引き出す要の技術に挑めます
・先端研究と実用開発の橋渡し。世界中の量子研究機関やハードウェアベンダーと連携し、研究成果をプロダクトへ落とし込む実践経験が得られます
・裁量のある技術開発。設計方針から実装・改善まで一貫して主導できる環境で、技術の引き出しを増やせます
■開発環境
・言語: Python, Rust, C++
・フレームワーク・ライブラリ: 各種量子計算ライブラリ (Qulacs, cuQuantum, Qiskit etc.), NumPy, SciPy
・インフラ: GitHub Actions
・バージョン管理: GitHub
・コミュニケーションツール: Slack, Notion, Zoom
・開発ツール: エディターは好みで選択可能 (VS Code, Vim, Cursor, JetBrains etc.), Docker, Jupyter Notebook,
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