業務内容
【業務概要】
日本の産業競争力を再び世界最高水準へ――。Rapidusは、これまで国内で誰も成し得なかった2nm世代の最先端ロジック半導体の量産化を目指す、国家的なプロジェクトです。この挑戦の核となるのが、原子レベルで表面を制御し、新材料を創出する「化学の力」。あなたの博士/ポスドク研究で培った深い洞察力と実験スキルを、半導体という最先端の舞台で開花させませんか。
【業務内容】
あなたの専門知識やご経験、キャリア志向に基づき、以下のいずれかの領域でご活躍いただきます。研究室での経験が直接活かせるテーマが数多くあります。
1. 最先端プロセス開発(前工程)
薄膜形成 (CVD/ALD/PVD): 有機金属錯体や無機化合物を前駆体(プリカーサー)とした、原子層レベルでの精密な薄膜形成技術を開発します。膜質のキャラクタリゼーション(物性評価)まで一貫して担当します。
(関連分野:有機金属化学、無機化学、錯体化学、触媒化学)
フォトリソグラフィ: 次世代の微細加工を実現するフォトレジスト材料(高分子材料)の開発、および塗布・露光・現像プロセスの最適化に取り組みます。
(関連分野:高分子化学、有機合成化学、光化学)
エッチング/洗浄: 反応速度論に基づき、特定の部分だけを選択的かつ均一に除去するドライ/ウェットエッチング・洗浄技術を確立します。表面科学の知見が不可欠です。
(関連分野:物理化学、界面化学、電気化学、溶液化学)
2. 先端パッケージ・材料開発(後工程)/ 品質保証
半導体の性能を最大限に引き出す、材料開発と精密分析の領域です。
パッケージ材料開発: チップを保護し、性能を安定させる封止材や接着剤など、機能性高分子材料の開発・評価を行います。
(関連分野:高分子化学、材料力学、接着科学)
分析・信頼性評価: TEM/STEM, EDS, EELSといった最先端の分析装置を駆使し、製造プロセスにおける課題や不良の原因をナノレベルで解明します。あなたの分析化学の知見が、品質を支える生命線となります。
(関連分野:分析化学、機器分析、材料科学)
化学物質管理: 半導体製造に使用される化学物質の管理体制をグローバル基準で構築します。
(関連分野:環境化学、安全工学)
【本ポジションの魅力】
博士/ポスドクの専門性を正当に評価: 博士課程で培った深い専門知識と課題設定・解決能力を高く評価し、給与にも反映します(博士卒初任給:月給433,400円 )。
アカデミアに近い研究環境: 北海道千歳市に建設中の最先端工場IIM は、世界最新鋭の製造装置・評価装置が揃う巨大なラボです。裁量を持って研究開発に没頭できます。
国家的なプロジェクトへの貢献: あなたの研究成果が、日本の半導体産業の未来を直接的に左右する、社会的意義の大きな仕事です。