業務内容
<組織のビジョン・ミッション/活動方針>
現業・有機化学製品のプラントに対し、
①高稼働安定生産の為の運転技術を確立し、現業基盤強化に貢献する。
②触媒開発目標を完遂し、有機化学品事業の収益拡大および技術ライセンスビジネスの拡大に貢献する。
<業務詳細>
有機製品製造プラントで使用する触媒(酢酸エチル用、酢酸ビニル用、酢酸アリル用)について、触媒当たりの生産量アップや高選択率を目指した開発に取り組んでおり、ご担当頂く業務は、触媒のラボスケール~量産スケールでの次世代触媒開発や実機プラントでの実証運転フォローとなります。
(具体的な業務)
① 原理原則に基づく触媒デザインおよび工業触媒製造法確立
② 固体触媒物性解析(XRD,N2吸着,CO吸着,STEM-EDX,SEM/TEM,EPMA,XAFSなど)、触媒反応解析
③ プラント運転技術確立と実証運転フォロー
<キャリアパス>
■獲得できるスキル・経験
・オープンイノベーションを積極活用した触媒開発の経験
・反応メカニズム、触媒劣化メカニズムの追求による、原理原則に基づく触媒開発
・工業触媒の開発スキル(触媒調製法、工業的製法、工業触媒製造の工程管理)
・有機製品の商業プラントやプラント運転管理技術の理解
・高分子研究所触媒グループ、計算情報科学センター、材料科学解析センター、製造部、生産技術部といった社内の他部署及び、大学や触媒製造委託先など社外組織との連携強化を通した共創の実現と人脈づくり
■ネクストキャリア
・触媒開発グループリーダー
<やりがい・魅力点>
当グループではこれまでに、固体ヘテロポリ酸に着目した触媒技術を深化させ、エチレンと酢酸を原料とする酢酸エチルの製造、エチレンの直接酸化による酢酸の製造など、世界に類を見ない製造技術の開発に成功しています。また、パラジウム合金の解析技術や触媒設計技術を深化させ、エチレンから酢酸ビニル、プロピレンから酢酸アリルを製造するプロセスの、製品収率や触媒寿命の飛躍的な伸長にも成功しており、世界トップレベルの触媒開発技術を有しています。
また、海外で有機製品事業を開始・拡大しようとしているメーカーに対して弊社の触媒技術をライセンスとして販売しています。そのため、開発した触媒は、自社プラントに投入されることはもちろん、海外のライセンス先プラントにも投入される可能性もあり、グローバル規模での成果を実感できます。
また担当する触媒開発の魅力は、開発目標が明確で腰を据えた開発ができる点、自身の開発した触媒が工業触媒として実プラントに採用され、それにより年間で億単位の開発効果が出る、海外の技術ライセンス先に開発した技術が供与されるなど、研究開発者にとって大きなやりがいを実感できることです。我々の一員となり、化学の力で社会を変えませんか?